──過去は遠ざかるだけでなく、折々に呼び戻される。

記憶の断片

発症の日、入院の夜、退院後の不安。鮮明さは薄れつつも、ある拍子に蘇る。 それらを否定せずに受け止める。過去は現在の一部として共存する。

物語化する

出来事を順に並べ、言葉に置き換える。物語にすることで、ばらばらな経験は ひとつの道筋へとまとまる。語り直しは、自己理解の技術だ。

他者と共有する

旧友との再会、家族との会話、医療者との振り返り。過去の断片を差し出すことで、 他者の物語とも交わる。共感と違和感の両方が、新しい意味を生む。

未来に手渡す

過去の体験は、未来の備えになる。失敗も成功も、ノートに残す。 それは次に備える誰かへの贈り物であり、自分自身への再保証でもある。

記す理由

旧は「古さ」ではなく「受け継ぐ」こと。 かつての自分を抱えながら、これからを選び直す。 記録は未来へ橋を架ける作業だ。

※ 本文は個人の経験記録であり、医療的助言ではありません。

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